『フィットネスビジネス』 No.53
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Fitness Business 53 ◎ March-April 201172商品研究ビューティー&リラクセーション多くのフィットネスクラブが導入している付帯アイテムのひとつとして、ビューティーやリラクセーションがある。フィットネスとこれらが連携をとることで、お客さまの満足度向上や定着、クラブの収益にもつながる。これらのアイテムを上手に活用している事例を紹介する。遊休スペースの有効活用として、エステやマッサージなどの美容施設を併設するフィットネスクラブが増えているが、ビューティー業界はフィットネスクラブの価値をどのように捉え、どこに可能性を感じているのか。ビューティー業界の業界紙「Diet & Beauty」を発刊し、スパやビューティー施設に精通している、同紙編集長の江渕敦氏にお話を伺った。「健康美」の広がりで 相互利用の可能性が拡大消費者、とりわけ女性が求めているのは、いつの時代も変わらずに「きれいになりたい」ということ。「ビューティー業界、フィットネス業界ともに、この欲求を満たすことが今後の成長につながる」と、江渕氏は考える。ビューティー業界もフィットネス業界同様この数年は右肩下がり。エステやマッサージはそれが顕著である。「これは、お客さまが新しいものに簡単には飛びつかなくなったこと、サービスの差別化ができていないこと、家庭用商品など提供できるものが多様化していることからです」(江渕氏)と、フィットネス業界が抱える問題と極めて類似している。そのようななか人気が高まっているのが、ネイルとアロマである。受ける層が、数年前よりも幅広い年代に広がっていることが要因だ。また、若い女性には「内側から美しくなる」「健康美」といった考えが広がっている。このような面から考えても、フィットネスとの相互利用は今後大きくなる可能性を秘めているといえるだろう。トータルコーディネイトできる 人材育成で顧客ニーズを満たす業界の枠組みに捉われずにお客さまの欲求を満たすことができれば、利用の拡大につながると考えられる。そのために必要なことは、お客さまそれぞれに合ったサービスをトータルコーディネイトできる人材の育成だ。「多くの施設は、アイテムが揃っていてもそこにサービスをミックスさせたソリューションを提供できていないように感じます。美容と健康の両面からサービスを提供できる場所は、いまのところフィットネスクラブしかありません。しかし、残念なことにきちんとお客さまのニーズにアプローチできる人材が育成されていないように感じます。もちろんそれはフィットネス業界だけではなく、ビューティー業界の問題でもあります」(江渕氏)エステのスタッフは運動についての知識をもっていない、ジムのスタッフはエステで何を行っているかもわからない。それではお客さまの相互利用につながらないのは当然である。それぞれを体験・実感する、知識を増やす、施設内で連携をとるといったことから、まず取り組むべきである。そしてビューティーとフィットネスを組み合わせたサービスを提供できる人材を育成することが重要だ。これが実現すれば、相互利用の促進につながるだろう。施設にいる全スタッフが 双方を活性化させる意識をもつビューティー業界からみたフィットネスクラブについて、「魅力的ですし、参入したいという興味はあると思います」と、江渕氏は話す。フィットネスクラブに通うお客さまは健康や美容への関心が高く、経済的にも時間的にも余裕がある方が多いためである。しかし、その一方でビューティー業界の関係者からは「(フィットネスクラブは)売り上げしか見ていない」「協力する体制がない」などという声が上がっていると打ち明けた。同じ施設内に設備があっても、双方が利用を促すようなオペレーションを行わなければ活性化しない。仮に付帯施設の売り上げが低ければ、それは双方の責任であることも多いが、そのように考えないクラブもあるのだ。お客さまのニーズに合ったプランを総合的にアドバイスすることが、お客さま、フィットネス、ビューティーの3者がwin-win-winの関係を築くためのポイントといえるだろう。美容業界誌「Diet & Beauty」ビューティーとフィットネスのトータルコーディネイトが必要UBMメディア株式会社 「Diet & Beauty」編集部 部長 江渕 敦氏HitItem
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