『LIVE』 Vol.25
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004エットも同様で、きれいになり、自信を持ちたいと思って始めたのに、いつしか痩せることが目的になり、遂には心身ともに病んでしまう人もいる。 もっと痩せていたら、人生はバラ色なのに。このたるみがなかったら…。このシワがなかったら…。そんなふうに、人間は何か特定のものにターゲットを絞り、それを完璧に抹殺すべく躍起になってしまいがちだ。しかし、トレーニングやエステやサプリなどを駆使してひとつの「敵」をなんとか打破できたとしても、やがては別の「敵」が現れるだけ。こっちはきれいになったけれど、まだこの部分にたるみがある。まだ、ここも、ここも、ここも気になる…。そんなふうに、「敵」との戦いはエンドレスに陥っていく。特に、加齢による症状との戦いはアンチエイジングという御旗のもとに、マスコミがこぞって取り上げる注目のテーマだ。 正直いって、私は「アンチエイジング」という言葉が好きではない。正確に言うと、「アンチ」という言葉に違和感がある。エイジング、つまり年を重ねるということは、誰にでも訪れる自然の摂理であり、それに対して「アンチ=抵抗」することが、本当に私たちにしあわせをもたらすのだろうか。 私は、人間の体というものはなすがままにしている限り、不必要なことは起こらないと思っている。人間に老後が訪れるのは、人間は他の動物と違って知恵があるため、その知恵を下の世代へ引き継ぐのに時間が必要だからという説もある。こう考えると、人間の一生で起こることに無意味なものなどひとつもなく、自分の体の一部に対して「アンチ」という敵対意識を持つのはなんともおかしな話に思えるのだ。界中の女性たちを惹き付け、社会現象にもなったアメリカのドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』。恋も仕事も自由奔放に楽しむ女性達がスカッとするほど小気味よく、がんばっているのに、ちょっとピンぼけなところもかわいらしい。しかし先日、『セックス・アンド・ザ・シティ2』のDVDを見ていたとき、ギョッとするシーンがあった。人一倍、恋を謳歌するサマンサが、食事のときに手のひらいっぱいのサプリメントを飲むシーンがあったのだ。「そんなに飲んで大丈夫なの!?」。サマンサは主人公4人のなかで一番年上であり、ひとりだけ50歳を越えている設定のため、肉体美を保つのに必死なのかもしれないけれど、いくらなんでもその量はないだろう。 確かに日本に比べて、アメリカではサプリの使用が一般的だ。都心部では町を歩けばワンブロックごとにドラッグストアがあり、百種類以上ものサプリが売られている。しかし、いくらサプリが体にいいといっても、それはあくまで「栄養補助食品」。飲み過ぎれば不要な成分を排出するため、肝臓や腎臓に負担がかかるし、また、ビタミンA、D、Eなどの脂溶性ビタミンは体に吸収されやすく、過剰に摂取した場合は内臓脂肪やセルライトとして蓄積される。本来、サプリを飲むのは健康を保ち、美に磨きをかけるためではなかったか。なのに、身体にかえって害を及ぼすとは、なんたる皮肉。 世間ではこのように「手段」と「目的」がひっくり返ってしまうことが時々ある。たとえば、本来、トレーニングは健康になるためのものなのに、体を鍛えること自体に熱中するあまり、逆に体を傷めてしまう人もいる。ダイ世AGINGWithなんのために、若々しくありたいのかと聞かれたら、それは毎日楽しく、すこやかに過ごすため。それなら、エイジングとの向き合い方をちょっとだけ変えてみましょう。それだけで、心がハッピーになるはずです。毎日をハッピーにする、 “ウィズエイジング”という考え方「戦う」のではなく、ともに楽しむ!文:鈴木博子
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