『LIVE』 Vol.27
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007ると、ちょっと驚いてしまった。照明が控えめのせいか、人の顔がどんより暗く見えるのだ。実際は気のせいかもしれないけれど、淡く影がさした顔には、心に負った傷や悲しみが映し出されているような感じがする。 ニッポン中が、悲しみに打ちひしがれている。先の見えない不安に押しつぶされそうになっている。しかし、そのなかでもみんながなんとかしたいと思っている。だったら、こんなときこそ心と体をすこやかにするフィットネスの出番だ。お金や知恵や技術を援助するには限度があるが、元気なら誰でも出せる! そこで、私なりにもっとフィットネスクラブを、ひいてはニッポンを、明るく盛り上げていく方法を考えてみた。それは拍子抜けするほど簡単だ。みんなで明るい色のウェアを着るのである。シャツでもパンツでも、黒や紺やグレーじゃなくて、もっとカラフルでわくわくする色を着よう。冒頭のおばあさんがピンクの服を着たらたちまちイキイキしたように、私たちも明るい服を着て気分を上げていこうじゃないか。ニッポンが暗く沈んでいるのなら、ファッションで灯をともそう! 折しも季節は春に向かう。新しいことを始めるにはもってこいだ。心機一転、ウェアを新調するのもいいだろう。そのとき、パッと顔周りが明るく見えるような、ピンクや赤やオレンジなどを選んでみよう。水色や黄色や緑も素敵だ。「悪いな、オレはいつでも黒と決めてるんだ」そんなニヒルな男性もいるかもしれないが、そういう人がたまに違った色を着ると、女性はドキッとするものだ。「そうはいっても、明るい色は着慣れないから落ち着かない」。それなら、シューズを変えるのはどうだろう。あるいは、手始めに靴ひもだけ変えてみるのもいいかもしれない。タオルでもいい。ウォーターボトルでもいい。要するに着るもの、履くもの、手にするものならなんでもいい、明るいものを持つことが大事なのだ。 明るい色合いのウェアに袖を通せば心が弾み、華やかなウェアを着ている人を見れば、思わず心がウキウキする。それと同時に私たちはきっと思い出すに違いない。いま、自分が気持ちよく汗を流せる幸せを。まさにこの瞬間、復興を目指して頑張っている人たちがいることを。そして、私たちはみんなつながっているのだということを。 中国、四川省で起こった地震の後、現地でボランティア活動をしていた友人に聞いた話だ。震災後、ある中国人女性がカーテン屋を始めた。家も潰れた、夫も亡くした、お金もない、でも子どもは育てなければならない、そんななかで思いついたのが、布とミシンさえあれば商売できるカーテン屋だった。これから街の復興が進み、家が次々と新設されれば、カーテンの需要も増える。彼女はそう考えた。そして、カーテンをつくる上で決めたのは、明るい色合いの布を選ぶこと。急いで建てた簡便な住宅かもしれないが、カーテンが華やかな色合いだったら部屋はそれだけで雰囲気が変わる。彼女のカーテンはどんどん売れた。街に建設される真新しい家のなかで、彼女の作るカーテンは、部屋を明るく照らしたのである。明るい色に包まれた室内はいつでも笑顔で満たされる。だとしたら、明るいウェアを着た私たちが元気に活動するニッポンだって、きっと光が溢れるはずだ。フィットネスの現場から、ニッポンを盛上げていく方法をひとつ提案!たかがファッション、されどファッション。こんなときだからこそ、オシャレして元気だしていこう!好きなものを身につける!わたし流ファッション宣言FITNESS F HAPPY文:鈴木博子ファッションでニッポンに灯をともそう!
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